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医療費控除の特例(OTC医薬品)について

もう数日もしないうちに師走になりまして、あっという間に年の瀬を迎えます。税の世界では年末調整、法定調書、償却資産、さらに12月決算法人から個人確定申告、3月決算法人とイベントが続く時期がスタートします。 また、来年度の税制改正についても税制調査会での議論が本格化し始めております。来年度改正の目玉はいくつかありますが、個人的には所得税の所得控除制度がどう改正されるかが気になるところです。

その前に今年度制定された改正法で来年以降からスタートするもの、で役に立ちそうなものを一つご紹介いたします。個人所得税の医療費控除の特例として「セルフメディケーション税制」というものがスタートします。

これは、適切な健康管理の下で医療用医薬品からの代替を進める観点から、定期健康診断等を行っている個人が、スイッチOTC医薬品を購入した際にその購入費用について所得控除を受けることができるものです。

この「スイッチOTC医薬品」とは何かといいますと、「要指導医薬品及び一般用医薬品のうち、医療用から転用された医薬品」のことで、厚生省が指定する成分(全部で82あります。)を含むものを指します。

そして制度の対象となるのは、一年間の購入金額が1万2千円を超える部分(8万8千円が上限となります。)で、その超える部分の金額が所得の金額から控除されます。

また、スイッチOTC医薬品は従来の医療費控除の対象となる医薬品の購入にも該当しますので、他の医療費と合算した金額が10万円を超えるような場合には、従来の医療費控除とどちらか得なほうを選択して申告することが可能です(併用はできません。)。

従来の医療費控除は10万円を超える部分とハードルが高かったのですが、この制度なら今までより気軽に医療費控除制度を利用することができるかと思われます。

この特例についての詳しい内容や対象となる成分、品目については厚生労働省のホームページに案内がありますので参考になさってください。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html

まずは医者にも薬にもお世話にならないことが一番ですが、いざとなったときにはこの制度のことを思い起こしていただければ幸いです。
  • 税務室
  • 室長
  • 税理士
  • 井出 清彦

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